入選
粉塵回収用サイクロン
通常サイズのサイクロンでは、微細な粉塵を取り切ることができません。CNC切削時は、掃除機の出力を落して使用しているので、サイクロン内の流速が落ち通常使用以上に粉塵を取ることが難しくなります。 この流速を確保するためにサイクロンを小さくし、吸引バランスを考慮して4個としました。 粉塵の回収には、処理のしやすいペットボトルを使いました。 3Dプリンターがあれば、ペットボトル取付キャップを簡単にプリントすることができます。
これを作ったことで、今まで以上に掃除機の吸引力を低下させずに使用でき、またメンテナンス作業を減らすことができました。
kebari
切削加工を行う際にはかなり細かな粉塵が出ます。そのことに対してどのように対処していくか、ということは自宅でCNC加工を行うつくり手にとってはとても大きな課題です。そうした意味で、CNCの作業環境をいかに作るかということは、実はその人それぞれのアイデアや独創性が最も身近で試されるものでもあると思います。この作品はご自分用に作られたものだと思いますが、よく見るととても丁寧に作り込まれています。「もう少し小さいサイクロン分離器があれば…」「よし!ないなら作ってしまおう!」そんな個人のものづくりの原点を思い出させてくれる素晴らしい作品だと感じました。
中村 一
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2017.09.26