軽快な抜き心地は、さらなる領域へ。
従来工法で板金の打ち抜き加工を行うためには、まずドリルで下穴をあける下準備が必要で、すぐに加工を始めることができませんでした。また、ハンドニブラでは加工を繰り返す中で手が疲れ、集中力も削がれていきます。
卓上手動式パンチプレス「GOIGOI」は、そうした前提を覆すために生まれました。電気も下穴も必要なく、すぐに穴があけられるように。板金の切り抜きも、まるで缶切りのように軽快なものとなりました。
そして、その軽快さを支える安定感と、細部へのこだわりを磨きあげたのが「GOIGOI2」です。下準備なしですぐに加工が始められ、思いのままアイデアがカタチとなる。集中を途切れさせることなく、ものづくりのさらなる領域へ、ごい、ごい、と漕ぎ出していきます。
開発ポイント
下穴いらずで、すぐに打ち抜き加工が可能。
「GOIGOI2」は、材料をセットしてハンドルを下げるだけで、穴あけや追い抜き加工を自由自在に行うことができます。事前にドリルなどで、刃を通すための下穴をあける必要はありません。つくりたいカタチを思い描いたら、すぐその場で加工を始めることができます。
軽い力で、心地よく加工を続けられる。
わずかな力で大きな力を生むトグルリンク機構の採用により、軽い操作で板金の打ち抜き加工が可能です。さらに、前機種からハンドルの角度と長さを見直すことで、卓上作業でも快適な操作感を実現しました。1mm 厚のアルミ板を抜く際に必要な力は約 3.5kg 程度で、作業時の負担を抑え、心地よく加工を続けることができます。
スムーズな追い抜きを実現する独自設計
独自開発した 2 段構成のパンチとダイを採用。1 段目の刃が材料を打ち抜き、それをガイドにして 2 段目の刃が追い抜きをすることで、缶切りをするような手軽さで連続的な打ち抜き加工を行うことができます。さらに、材料を抑えるストリッパの形状を工夫することで、材料の引っかかりを抑制し、スムーズな追い抜き加工を実現します。
仕上がりが美しく決まる、高い打ち抜き精度。
パンチシャフトは、ベースプレートに設けた高精度な摺動穴によってガイドされており、ハンドル操作に対してまっすぐに上下します。これにより、狙った位置を正確に打ち抜くことが可能です。また、パンチシャフトのぐらつきによるブレがないため、追い抜き加工の輪郭も美しい仕上がりとなり、高品質なものづくりを支えます。
材料の形状を気にせず、自由自在に加工可能。
G 字型フレームの懐を大きく確保することで、L 字形状の材料に対応できる加工範囲が、これまで以上に広がりました。箱状ケースへの追加工や、奥まった位置への打ち抜きなど、さまざまな形状や加工条件に柔軟に対応できます。
高耐久のリンク機構で、負荷のかかる材料にも対応。
打ち抜き時に発生する力を確実に受け止めるため、リンク機構には両持ち構造を採用しました。U 字状の板金でリンク機構を挟み込むことで、構造全体の剛性を高め、変形を抑制しています。加工を繰り返しても打ち抜き精度や抜き心地が変わりにくく、ステンレスなど負荷のかかる材料に対しても、安心して加工を行うことができます。
ゴミが飛散せず、つくることに集中できる。
打ち抜き加工で発生する切断片は、ダイの下方向へ自然に排出され、一か所に集まる設計となっています。切断片は容器にまとめて回収でき、処理も簡単です。作業を中断することなく、つくることに集中できる環境を保ちます。
Engineer : Hiroki Akitsu
Editor : Hibiki Yaegashi
Photographer : Kota Sugawara