「プラスチック成形加工学会 第36回年次大会」に出展します。

株式会社オリジナルマインドは、2025年6月18日(水)、19日(木)にタワーホール船堀(江戸川区総合区民ホール)にて開催される「プラスチック成形加工学会 第36回年次大会」内の広告・機器展示に出展いたします。
目次
「プラスチック成形加工学会」とは
一般社団法人プラスチック成形加工学会(JSPP)は、プラスチック材料や成形条件、ベストな製品に至るまでの全工程にわたって科学と技術のメスを入れ、プラスチックの新たな可能性を切り開くことを目的とした学術団体です。
同団体が主催する年次大会では、プラスチック成形加工に関する第一線の研究者や技術者による研究発表やポスター発表など、多くの講演が行われます。また、研究者や技術者と企業、あるいは新技術との交流の場として、広告・機器展示も同時に開催されます。
当社ブースの展示内容
展示コンセプト
「ひらめく」と「つくる」の距離を もっと、コンパクトに。
瞬間的なひらめきを、すぐカタチにしたい。技術者のその情熱に応えるために、射出成形はもっと「手軽に」できるものであってほしいと、私たちは考えています。
卓上で使えるほどコンパクトな、オリジナルマインドの射出成形機「INARI」がそれを実現します。あなたのすぐ目の前で、射出成形によって新たなカタチを生み出していくことができます。
試作、新素材の検証、少量生産。「射出成形」を必要とする全ての瞬間に、「INARI」がそばにいて技術者の「つくりたい」に応えます。ひらめいたら、すぐにつくれるこのスピードが、研ぎ澄まされた発想と磨き抜かれたものづくりを実現するでしょう。

展示予定の製品と加工サンプル
当社ブースでは、空圧式射出成形機「INARI P35」と手動式射出成形機「INARI M06」の2機種を展示し、実際に両機種による射出成形の実演を行う予定です。また、「INARI」シリーズで製作した加工サンプルもご覧いただけます。以下では、現在展示を予定している製品について、詳しくご紹介します。

「INARI P35」はエアシリンダを駆動源とする卓上サイズの空圧式射出成形機です。簡単なハンドル操作とスイッチ1つで、誰でも高品質な成形が可能。約2トンの加圧能力と最大320°Cの加熱温度を実現し、ポリカーボネートを含むエンジニアリングプラスチックの成形にも対応します。研究開発における試作用途から、新素材の成形テスト、プロダクトの少量生産まで、ものづくりのあらゆる可能性を拡張していきます。
大会当日は「INARI P35」を実際に使用して、サステナブル素材を使ったフォークの成形を実演いたします。実演にて成形したフォークは、サンプルとしてお持ち帰りいただけます。
- 過去の展示会での実演のようす
「INARI P35」の加工サンプル

ダンベル試験片の金型は「INARI P35」、「INARI M12」のオプション品として販売しております。
ダンベル試験片の金型[INARI P35用]
ダンベル試験片の金型[INARI M12用]

「INARI M06/M12」は、卓上で静かに成形と向き合うことができる、コンパクトサイズの手動式射出成形機です。従来の大掛かりな射出成形機の構造を一から見直し、徹底的にシンプルな構造にすることでメンテナンス性を高めつつ、低コストを実現しました。手動式ながら、インサート成形や二色成形など様々な成形に対応。ダンベル試験片の成形も可能で、新素材の成形テストにもご使用いただけます。
また、「INARI M06/M12」には用途に応じて選べる2つのレンタルサービスをご用意しています。ひとつは、廃プラスチックを材料に成形ができることから、リサイクルの過程を体験する教育用途でも注目を集めている「廃プラ再生体験ワークショップセット レンタルサービス」。もうひとつは、製品の購入を検討されているお客様に向けて、普段の作業環境で製品をお試しいただける「INARI お試しセットレンタルサービス」です。用途にあわせて、ぜひご活用ください。
大会当日は「INARI M06」を実際に使用して、破砕したペットボトルキャップを材料に使ったどうぶつマグネットの成形を実演いたします。実演にて成形したどうぶつマグネットは、サンプルとしてお持ち帰りいただけます。
- 過去の展示会での実演のようす
「INARI M06/M12」の加工サンプル

どうぶつマグネットの金型は「INARI M06/M12」のオプション品として販売しております。
どうぶつマグネットの金型[INARI M06/M12用]
開発中の製品の参考展示
発売日:2025年 8月21日

「卓上で極める射出成形」をコンセプトに、私たちは卓上サイズの射出成形機「INARI」シリーズを展開してきました。「INARI」は、プレスシャフトで材料を押し出すシンプルな構造で、小型化と手軽さを実現し、試作や開発シーンで幅広く活躍しています。しかし「INARI」は、一般的な射出成形機に搭載されるスクリューが無いため、着色やフィラーの配合といった材料の調製ができませんでした。
そこで、材料の自由なカスタマイズを実現するために、卓上ペレタイザー「CONERI」を開発しました。スクリューによる混練機能をもつ「CONERI」なら、着色剤やフィラーを混ぜた新たなペレットをつくれます。また、通常は別々の機器で行う混練・押出・造粒の三工程を「CONERI」は一台に集約し、人の手でも運べるコンパクトデザインを実現しました。さらに、粉体やリサイクル材の詰まりを防ぐホッパーの回転機構や、ローラーによるペレット径の調整など、用途に応じて柔軟に使うことができます。「INARI」と「CONERI」が、試作と開発の新たな可能性を切り拓きます。
本大会では、卓上ペレタイザー「CONERI」を展示いたします。なお、本ページに掲載している「CONERI」の製品画像と仕様につきましては、開発段階のものになります。そのため、発売までに変更される場合がございます。あらかじめご了承ください。
- 過去の展示会での実演のようす
製品仕様
対応材料
対応材料
PP、PS、PE、ABS、PMMA、PC、その他フィラー配合材など
加熱温度上限
加熱温度上限
400℃
最大生産速度
最大生産速度
1時間当たり500g (PSの場合)
電源
電源
AC100V 50Hz / 60Hz
消費電力
消費電力
最大800W
外形寸法
外形寸法
W:250mm / D:430mm / H:550mm
重量
重量
20kg
用途事例
1. ペレットの調色
色付きのペレットは一般的に、顔料とペレットを大型の混練機で混ぜることでつくられています。しかし、この方法では色合いの調整のたびに大量のペレットが生産されてしまい、少量の材料で十分な試作シーンでは不向きです。
卓上ペレタイザー「CONERI」なら、卓上でわずか 100g からペレットの調色が行えます。この事例では、白と赤の顔料の比率を少しずつ変え、様々な色合いのペレットを作成しました。少量かつ短時間で柔軟な調色ができるため、こだわりの色を引き出すことができます。

2. 配合材の混合
近年、廃プラスチックが環境に及ぼす悪影響の認知が高まるにつれ、より環境に優しいバイオプラスチックの利用が広がっています。こうした新材料の開発現場では、前例のない素材をプラスチックに混ぜる必要がありますが、設備の故障リスクを伴うことから、気軽な試作ができません。
このような背景をもとに、「CONERI」を使って、PE に木粉を 15% 混合したペレットをつくりました。作成したペレットは、卓上射出成形機「INARI」を使ってダンベル試験片にすることで、材料の特性評価までスムーズに行えます。

- 左の試験管:ヒノキ粉 / 右の試験管:PE ペレット
3. プラスチック製品のリサイクル
細かく砕いたプラスチックを「CONERI」に投入すれば、新たなペレットとして再生することができます。この事例では、使い捨てのプラスチックフォークを破砕し、バージン材と混ぜ合わせて、ペレット化しました。さらに、「INARI」を使えば、新しいフォークの成形まで可能です。「CONERI」は、廃プラスチックのリサイクルはもちろん、貴重な材料の再利用や、3Dプリンターから発生するサポート材の再利用などにもお使いいただけます。


- プラスチック製品の粉砕

- ペレット化

- 「INARI」で成形
製品カタログ
展示製品のカタログをダウンロードいただけます。その他製品、サービスのパンフレットについては「製品カタログ一覧」をご覧ください。
「INARI」シリーズの概要と使い方、よくある質問をご覧いただけます。
INARI×KitMill 用途事例集(PDF:21.0MB)
「INARI P35」と「INARI M06/M12」で製作したサンプルをご覧いただけます。
現在開発中の卓上ペレタイザー「CONERI」の仕様をご覧いただけます。
開催概要
イベント名 | プラスチック成形加工学会 第36回年次大会 |
開催期間 | 2025年6月18日(水)、19日(木) 1日目 9:00〜20:00(機器展示 9:30〜17:40) 2日目 9:00〜16:40(機器展示 9:20〜15:20) |
会場 | タワーホール船堀(江戸川区総合区民ホール) |
入場方法
本大会に参加される方は、参加登録が必要になります。講演への参加に限らず、広告・機器展示の見学のみを目的とされる場合でも登録が必要です。事前に公式ページから 参加登録 をお済ませのうえ、ご来場ください。
お問い合わせ先
広報窓口:お問い合わせフォーム よりご連絡下さい。
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