NEWS RELEASE

2025.07.18

「プラスチック成形加工学会 第36回年次大会」イベントレポート

2025.07.18

2025年6月18日(水)、19日(木)にタワーホール船堀(江戸川区総合区民ホール)にて「プラスチック成形加工学会 第36回年次大会」が開催されました。オリジナルマインドは同大会の機器展示に出展しました。 本レポートでは、イベントの概要と当社の展示ブースのようすなどをご紹介いたします。

「プラスチック成形加工学会」とは

一般社団法人プラスチック成形加工学会(JSPP)は、プラスチック材料や成形条件、ベストな製品に至るまでの全工程にわたって科学と技術のメスを入れ、プラスチックの新たな可能性を切り開くことを目的とした学術団体です。同団体が主催する年次大会では、プラスチック成形加工に関する第一線の研究者や技術者による研究発表やポスター発表など、多くの講演が行われます。また、研究者や技術者と企業、あるいは新技術との交流の場として、広告・機器展示も同時に開催されています。

当社展示ブースのようす

当社の機器展示ブースでは「卓上で極める射出成形」をテーマに、空圧式射出成形機「INARI P35」、手動式射出成形機「INARI M06」、そして来月8月21日に発売予定の卓上ペレタイザー「CONERI」の 3機種を展示しました。「INARI」シリーズによる射出成形の実演と、「CONERI」によるペレット調色の実演を通して、材料開発から射出成形まで卓上で完結する流れをわかりやすくご紹介できるブースを目指しました。さらに、具体的な使用シーンを思い描いていただけるよう、これらの製品で製作したサンプルも併せて展示しました。

  • INARI シリーズの成形サンプルと金型
  • CONERI の加工サンプル

今回は学会ということもあり、プラスチックの研究開発に携わる多くの研究者や技術者の方々が来場されました。講演の合間にブースへお立ち寄りくださる方や、会場内の展示を見学される際に実演を見に来られる方も多くいらっしゃいました。時間帯によってはブースが来場者で溢れるほどの盛況ぶりを見せ、大変活気のある展示でした。

卓上ペレタイザー「CONERI」の実演のようす

展示機種の中でも、来月発売予定の新製品である卓上ペレタイザー「CONERI」には特に高い関心が寄せられ、実演の際には多くの方から仕様などについてご質問をいただきました。

  • CONERI 実演動画

「CONERI」は、通常は別々の機器で行う混練・押出・造粒の三つの工程を、卓上に収まるほどコンパクトな機体一つのなかに集約し、手軽で自由な材料のカスタマイズを目指した製品です。今回の展示では、ペレットの調色を実演しました。

研究開発に携わる方々と実演を通じてお話しするなかで、一般的な混練機は本体のコストが高いことや、少量の試作を気軽に行えないことが、現場における大きな課題であると伺いました。こうした声をお聴きし、技術者や研究者が自由な発想でものづくりに挑戦するためには、アイデアをすぐにカタチにできる「手軽さ」が重要であると改めて実感しました。

「CONERI」によって、少量から「手軽に」材料を試作できる環境が整えば、これまでカタチにならなかった多くの「ちょっとしたアイデア」が実現され、ものづくりの可能性はさらに広がっていくのではないかと思っています。「CONERI」の製品情報や発売日等の詳細については、以下のページでご紹介していますので、ぜひご覧ください。

空圧式射出成形機「INARI P35」の実演のようす

空圧式射出成形機「INARI P35」の展示では、サステナブル素材を用いたフォークの成形実演を行い、こちらも「CONERI」に劣らず多くの関心が寄せられました。

  • INARI P35 実演動画

学会という場所の特性上、普段の展示会よりも専門性の高いご質問が多い印象でした。そうしたご質問をきっかけに来場者の方とじっくりお話しすることで、「INARI P35」の特長について深くお伝えできたと思います。また、通常は大型設備が必要な射出成形が卓上で実現できることを、実演を通じて体感いただけたように感じました。

今回の実演で使用したフォークの金型は、「INARI P35」と卓上CNCフライス「KitMill AST200」を組み合わせて開発したものです。この 2機種を活用することで、試作と改良をそれぞれわずか 3日で完了できました。フォークの金型の詳しい開発プロセスについては、以下の記事でご紹介していますので、今回の展示で「INARI P35」にご興味を持たれた方はぜひご覧ください。

「INARI P35」と「KitMill AST200」が可能にする、スピーディーな射出成形の試作事例。
「INARI P35」と「KitMill AST200」の 2機種による「フォークの金型」の試作と改良の過程を詳しくご紹介します。
記事を読む

また、上記で紹介したフォークの金型開発のように、「KitMill AST200」をはじめとする卓上CNCフライス「KitMill」シリーズは、「INARI」シリーズと併用することで射出成形のスピーディーな試作と試験を実現します。以下のボタンから「KitMill」シリーズの概要や製品ラインナップを確認できますので、ぜひこちらも併せてご覧ください。

手動式射出成形機「INARI M06」の実演のようす

手動式射出成形機「INARI M06」による「どうぶつマグネット」の成形実演では、学会に来られた学生の方々も多く足をとめてくださいました。

  • INARI M06 実演動画

実演では、廃プラスチックがカラフルなマグネットへと生まれ変わるようすを間近で見ていただきました。この体験を通じて、これから技術者や研究者を志す方々にも、ものづくりのワクワクを届けることができたように感じています。

実演に使用した「INARI M06」は、「INARI お試しセットレンタルサービス」でレンタルが可能です。「INARI M06」の導入をご検討され、実際の作業環境で使用感を確かめてみたい方はぜひ本サービスをご活用ください。サービスの詳細は下記よりご覧いただけます。

INARI お試しセットレンタルサービス
「手動式 INARI M06/M12」の購入を検討されているお客様に向けた、製品をいつもの作業環境でお試しいただけるレンタルサービスです。
詳細はこちら

また、下記の「廃プラ再生体験ワークショップセット レンタルサービス」を利用することで、「INARI M06」を使った廃プラスチックの成形体験ワークショップを開催いただけます。今回の実演に使用した「INARI M06」本体および「どうぶつマグネット」の金型に加え、必要な道具一式がセットになっているため、どなたでも簡単にワークショップを実施していただけます。ものづくりやリサイクルをテーマとしたイベントをお考えの方は、ぜひご利用ください。

廃プラ再生体験ワークショップセット
レンタルサービス
「INARI M06/M12」本体と、どうぶつマグネットの金型、その他射出成形に必要な道具一式をセットでレンタルできるサービスです。
詳細はこちら

製品カタログ

今回展示した製品のカタログをダウンロードいただけます。

INARI(PDF:4.1MB)

「INARI」シリーズの概要と使い方、よくある質問をご覧いただけます。

卓上ペレタイザー CONERI(PDF:2.21MB)

卓上ペレタイザー「CONERI」の仕様をご覧いただけます。

INARI×KitMill 用途事例集(PDF:21.0MB)

「INARI P35」と「INARI M06/M12」で製作したサンプルをご覧いただけます。

その他製品、サービスのパンフレットについては「製品カタログ一覧」をご覧ください。

お問い合わせ先

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