「CONERI CN3035-A」の使い方
これまで、樹脂ペレットをつくるための「混練・押出・造粒」の3工程には、それぞれ異なる大型機械が必要でした。「CONERI」はそれらの機能をコンパクトな1台に集約した、卓上でごく少量から樹脂ペレットを製造できるペレタイザーです。その手軽さによって材料開発のスピードを加速させる「CONERI」の使い方をご紹介します。
用意するもの
- CONERI CN3035-A
- プラスチック用はさみ(こちらで販売しています)
- ペレット回収用の容器(キットに付属)
- 材料
- 材料を投入前に混ぜるための容器
1. バレルとノズルの加熱
「CONERI CN3035-A」本体背面のスイッチで電源を入れます。バレル、およびノズルの目標温度をそれぞれ設定し、加熱を開始します。向かって左側がバレル、右側がノズルの温度調節器です。
バレル
ホッパーから供給された材料を加熱して溶かしながら、スクリューによって混練する部分です。材料の融点に応じた温度に設定します。
ノズル
混練された樹脂を吐出する部分です。ノズルの温度が高いほど吐出される樹脂の流動性が高まります。
2. 材料の準備
材料が適切に混練されるよう、「CONERI CN3035-A」本体のホッパーへ投入する前にある程度混ぜ合わせます。

3. ホッパーへ材料を投入
バレルとノズルの温度が設定温度に達したら、材料をホッパーに投入します。
材料がホッパー内で詰まってうまく供給されない場合には、本体正面右側の「HOPPER」と書かれたツマミを操作してホッパーを回転させることで材料がスムーズに供給されやすくなります。ツマミの詳細な位置は、仕様ページ内の「インターフェースで調整できる項目」をご参照ください。

4. ペレット回収用の容器をセット
本体正面のカバーを開き、切断口にペレット回収用の容器をセットします。

5. 混練を開始
「SCREW」と書かれたツマミを操作してスクリューを回転させると、材料の混練が開始されます。その後、ノズルから混練された樹脂(ストランド)が吐出されます。

6. 冷却ファンの風量調整
「FAN」と書かれたツマミで冷却ファンの風量を調整し、ストランドが切断できる硬さになるように冷却します。 風量を強めればストランドはより早く冷えて硬くなり、風量を弱めれば柔らかさが保たれます。

7. ストランドをローラーにセット
「ROLLER」と書かれたツマミを操作してローラーを回転させてから、ストランドをセットします。セット後はローラーの回転数を調整し、ストランドが任意の太さで一定になるまで待ちます。

8. ストランドのカット
ストランドの太さが安定したら、「CUTTER」と書かれたツマミを操作してカッターを起動します。プラスチック用はさみを使用してローラーの真下でストランドを切り離し、先端を切断口に挿し込むと、ストランドが等間隔に刻まれてペレットになります。


ペレットの径や長さ、混練具合を確認し、問題がなければ完成です。